「なんでこんなことになったんやろ」

　……とは、父方の祖母の口癖ですが、それは子供・孫全員がそう思っていることだと思うのです。
　ただ口には出さないだけで。

　というわけで、以下壮絶なことになりそうなので畳んでます。



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　書いた。
　想像以上に壮絶な内容になった。
　まさに「なんでこんなことになったんやろ」状態。
　でも今回は消さない。
　これでもまだまだぬるいと思う。
　それに、インターネットは言いたいことが言える場だと思うから。

　「なんでこんなことになったんやろ」とは父方の祖母の口癖ですが、そう言い始めた時期は非常にはっきりしています。
　２度ある時期の一つ目は「阪神淡路大震災」で、スープの冷めない距離に住んでいた（強制的に）息子一家が市外へ避難し、そこに家を買って生活を始めた頃。
　もう一つ目は、五年ほど前に祖母と一緒に暮らしていた祖父が腰の骨を折り、自由に歩けなくなった頃。

　一つ目に関しては密約によって四年前に解消されたのですが、もう一つの方が恐らく一生解消しないので、祖母はこの先の人生もずっと「なんでこん（略」と被害者意識を爆発させてぼやき続けるのでしょう。

　祖父母とも四捨五入すると９０歳。
　祖母は数年前から認知症の症状が出始め、今ではすっかり認知症患者です。
　しかしいわゆる「まだらぼけ」状態で、自身は当然ながら自分の頭がおかしくなってきていることを認めていません。
　祖父は腰以外は体に問題は無かったのですが、先月に泌尿器系の病気にかかり、現在入院中です。ですが、特殊な器具を装着しているため、退院後に自分で下の世話が出来るとは思えません。

　ですが、歳をとると体が不自由になってくることは仕方のないこと。
　そこらへんは別に良いのです。
　嫌なのはお二人の性格です。

　祖父……金が関係すると、娘であろうと息子であろうと一切信用しない。娘や息子をはじめとする他人から自分の財産を守ることこそ全て。立て替えは危険。返す気が無い。自分の財産が危うくなる気配を感じると泣いて同情を誘う。認知症の症状が年々ひどくなってきている祖母（自分が誰か分からなくなることが多々出てきている）を、未だに「おばあちゃんはしっかりしとお!!!!!!!!!!!!」と激昂して反論してくる。老害。

　祖母……子供たちが自分の思い通りに動かないと怒り狂う。「えらいえらい（関西弁）」と自分の大変さ・しんどさを猛烈アピール。腰を痛めてリハビリしないとまともに歩けなくなる祖父を、「リハビリに行って余計に痛なった友達（実在しているか不明）がおる!!!!!!」と邪魔した。被害妄想が大きい。外面はいい。泥棒が入ってきたら危ないからと、家中に刃物を隠す。隠した場所は当然覚えていない。どころか、隠したことも覚えていない。刃物だけでなく、通帳・実印も隠す。隠した場所は当然覚えていない。老害。

　共通……この家守らんならんのや!!!そのためやったら息子がどこぞに買うた家なんぞ捨ててきたって当たり前や!!!!わしらの言う事無視して二個一で建った隣の家買わんかったんが悪いんや!!!!!!!!!!!!!!長男がわしらの世話すんの当然やろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!そのための長男や!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!施設なんぞ入らんぞ!!!!!!!!!!!!!長男おんのに何でわしらが施設や!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!施設はもっと可愛そうな人が行くとこや!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

　施設は～に関しては、わりとしょっちゅう言ってます。
　差別意識バリバリの大日本帝国人。世間体命。息子夫婦に世話してもらえる老後万歳、それ以外認めん。だって自分らも親の世話してきたし。どっちも今ほど長生きせんかったけどな!!!!!


　他にも色々とありますが、代表的なのはこのへんです。
　娘・息子とも愛想尽きてます。
　どころか、娘（２人いる）に至っては、一人では祖父母に会いたくないという始末です。
　もう、フツーに「はよ死ねばいいのに」なんて出てきます。
　私たちの頭がおかしいのでしょうか？
　それを認める代わりに、祖父母の頭も相当おかしいという事を認めていただきたいです。
　と言いますか、本当に早く死んでもらわないと、若い世代が先に死にそうで怖いのです。
　……やっぱり私の頭はおかしいのでしょうか？
　こんなに身内に対してはよ死ねなんて、少なくとも一昨年までは考えませんでした。
　なんて非人道的なんだろう。
　身内に対して死ねだなんて、最低ですね。
　たとえどれだけ迷惑をかけられようと、祖父母の意向で住む所を決められようと父が借金してまで買った家を放ったらかして祖父母の近所へ引っ越そうと、それは親の親が決めたことなのだから、仕方が無いなぁと受け入れなければならないですね。

　今の日本を作ってくださったご年配の方々は、若い世代が支えて何不自由なく暮らしていただくことこそ、私たちの喜びですね。

　うん。考えただけでこの国に未来は無いなと思えてきた。
　未来はあっても、希望は無いなと思う。

　そういえば、明日は敬老の日ですね。
　クソクラエ。
　そのうち無くなんじゃね？
　てか、無くせよ。
　敬老なんて私には無理よ。
　老いが敬えるのは７０代までよ。
　幼稚園で小さい子供が声を揃えて「おじいちゃん、おばあちゃん、ながいきしてね」……って、もう何十年後には無いんじゃね？
　１００歳超の高齢者が四万人越えたとか。
　それ自体はいい。長生きすごいなと思う。生きたいと思って生きられる長さじゃないと思う。
　でも、もう十数年後に祖父母がその中に入るんだろうなと思うと、だめ。
　おぞましい。
　身の毛がよだつ。
　何ていうホラー。

　そういえば昔、「介護のされ方は、被介護者が介護者に対して今までどう接してきたかが表れる」って聞いたことがある。
　今の父や父の２人の姉を見ていると良く分かる。

　今祖父母の介護をしているのは、主に母。
　母の負担を少しでも減らせるよう、私が母を助けなければと思う。
　本当に思う。強く思う。
　とりあえず私が顔見せときゃ祖父母は「孫&お客様対応モード」になって多少おとなしくなる。
　そういえば、明日は敬老の日。
　クソクラエ。